ウィンザー 写真クレジット: King's Church International (Unsplash)

ウィンザー

ウィンザーには世界最古の居住中の城郭がある。ウィリアム征服王が創設したウィンザー城、セント・ジョージ礼拝堂、大公園、イートン・カレッジがテムズ川沿いに集う。

世界最古の居住中の王室城郭と、その周囲に育った街

ウィンザーはイングランド南東部バークシャー州のテムズ川南岸に位置し、ロンドン中心部から約35キロメートル、ウォータールー駅またはパディントン駅からの直通列車で1時間以内の距離にある。日本からは、ヒースロー空港への直行便を利用するのが最も便利だ。ヒースロー空港はウィンザーからわずか13キロメートルの距離にあり、日本航空や全日空のロンドン直行便を利用してそのままウィンザーへ向かうことができる。ロンドンに宿泊してから翌日ウィンザーを訪れるプランは、時差解消にも便利で多くの日本人旅行者が選ぶ定番ルートだ。ヒースロー空港とロンドン中心部の中間に位置するウィンザーは、英国旅行の最初または最後の訪問地として理想的な選択肢となっている。

ウィンザー城は世界最古かつ最大の、継続して居住されている城郭だ。1066年のノルマン征服直後にウィリアム征服王によって創設され、その後ほぼすべての君主によって拡張されてきた。約1000年間、一度も途切れることなく王室の居住地として機能してきた。博物館でも、ロマンティックな廃墟でも、復元施設でもない——現役の王室宮殿であり、国王が定期的に居住し、各国首脳を迎え、公式行事を主宰する場所だ。丸塔の上に王室旗がはためいているとき、国王は在城中だ——この細部が、どんな博物館の演出も再現できないリアルタイム性を訪問に与える。

日本人訪問者にとって、ウィンザーは思いがけない歴史的つながりを持つ。英国王室は1917年以来この城の名を冠しているが、それ以前の王朝名はザクセン=コーブルク=ゴータ家だった。ヴィクトリア女王の孫にあたるジョージ5世は、大正天皇の即位と同時代に英国を統治し、日英同盟の時代に両国の外交関係を深めた。第一次世界大戦中に日本と英国は同盟国として戦い、その縁で日本の皇太子——後の昭和天皇——は1921年に英国を公式訪問し、ウィンザー城でジョージ5世に迎えられた。ウィンザー城は日英の近代的な外交史においても特別な場所なのだ。

ウィンザー城

城の内部は訪問者向けに主に3つのエリアに分かれている。ステート・アパートメントは世界有数の王室美術コレクションを収蔵している。レンブラント、ルーベンス、ヴァン・ダイク、カナレット、ホルバイン、ゲインズバラの作品が、甲冑、セーヴル磁器、王室が数世紀にわたって蓄積した家具と並んでいる。西洋美術に親しんだ日本人訪問者——東京国立西洋美術館や大阪市立美術館の常連——にとって、ステート・アパートメントのコレクションは美術館ではなく実際の居室に飾られているという事実が最大の驚きとなる。これらの部屋は今もなお国賓接待に使用されており、美術館的な距離感のない「生きた豪奢」を体験できる。

セント・ジョージ礼拝堂は15世紀に建てられた垂直ゴシック様式の建物で、ヨーロッパの中世教会建築の最高傑作のひとつとされている。ヘンリー8世、エリザベス2世(2022年9月に埋葬)を含む10人の英国君主の埋葬地だ。日本人訪問者にとって、この礼拝堂は日光の東照宮や京都の御所の廟——徳川家や天皇家の霊廟——と機能的に共鳴する場所だ。歴代の最高権力者が眠る聖域という普遍的な概念が、まったく異なる建築様式と文化的文脈で実現されている。礼拝堂はまた、エドワード3世が1348年に創設した英国最古最高の騎士団ガーター騎士団の本拠地でもある。

クイーン・メアリーのドールズ・ハウスは1920年代に1:12の縮尺で制作された、当時の一流芸術家と職人の協力による作品だ。エレベーター、流水、電気が完備した完全機能する宮殿のミニチュアで、ラドヤード・キプリングやアーサー・コナン・ドイルら当代の著名作家が書き下ろした本を収蔵する図書室まで備えている。精緻なミニチュア工芸の伝統を持つ日本人訪問者——箱根の人形や京都の雛人形文化に親しんだ——にとって、このドールズ・ハウスは技術的な精巧さと文化的な意味の両面で特別な響きを持つ。

ロング・ウォークとウィンザー大公園

城壁の外にはヨーロッパ最大級の王室公園のひとつが広がっている。ウィンザー大公園は2,000ヘクタール以上の森、草原、庭園から成り、街の南側に広がっている。ロング・ウォークは城のジョージ4世門からスノー・ヒルの頂上にあるジョージ3世の騎馬像——通称「銅の騎士」——まで約5キロメートルにわたって続く並木道で、イングランドで最も荘厳な景観のひとつを提供する。東京の皇居外苑の二重橋前広場から見る景観や、京都御苑の広大な敷地とは規模も様式も異なるが、王室の威厳を大地に刻み込んだ景観設計という点では共通の美学を感じることができる。

公園にはまた、英国最高の装飾庭園のひとつと評されるサヴィル・ガーデンがあり、14ヘクタール以上にわたってシャクナゲ、バラ、森林植物の優れたコレクションが広がっている。ヴァレー・ガーデンズはより広大でカジュアルな雰囲気で、春にはツツジで覆われた丘陵地帯がイングランド南部で最も印象的な自然の色彩を見せる。

イートンとテムズ川

城から数百メートル、テムズ川にかかる歩行者橋を渡るとイートンの村に入る。村全体がイートン・カレッジのキャンパスに支配されている。1440年にヘンリー6世が貧しい学生のための慈善学校として設立したこの学校は、21人の英国首相を輩出してきた。日本人訪問者にとって、イートンは興味深い比較対象だ。灘中学・高等学校や開成中学校・高等学校が長年にわたって東京大学合格者数で競い合い、政財界に多くの人材を送り出してきたように、イートンは数世紀にわたって英国の政治・文化・経済のエリートを養成してきた——ただし、その影響力の規模と継続性においては、いかなる日本の学校とも比べものにならない。黒いモーニングコートを着た学生が中世とルネサンスの建物の間を行き来するイートンの街並みは、英国でこれほど典型的な光景はほかにないだろう。

テムズ川のウィンザー周辺は独特の表情を持つ。ヴィクトリア朝の川沿い住宅と水草地帯が広がり、1889年にジェローム・K・ジェロームが『ボートの三人男』で描いた風景から大きくは変わっていない。夏期にはウィンザー河岸でボートのレンタルが可能で、上流のボヴニー水門や下流のダッチェット方向への水上の旅は、いかなる道路や遊歩道からも見ることのできない角度からの城の眺めを提供する。

ウィンザーの強み

ウィンザーが国際的な訪問者を引きつける力は、英国でも唯一の組み合わせに基づいている。城はバッキンガム宮殿の儀礼的な正面ではなく、1000年の建築的・芸術的・政治的歴史を今も読み取れる層として積み重ねてきた居住空間への、他では得られない深みのあるアクセスを提供する。

衛兵交代式のウィンザー版は、バッキンガム宮殿の有名な式典とは異なる性格を持つ。行列は城に入る前に町の通りを通過する——商店、カフェ、日常の街の風景の前を——ことで、ロンドン版にはない親密さと近さを生み出す。テレビでバッキンガム宮殿の式典を見知っている日本人訪問者にとって、ウィンザー版はより生き生きとした体験として記憶に残ることが多い。

ウィンザーはまた、周辺地域を探索するための優れた拠点でもある。ウルジー枢機卿が建てヘンリー8世が接収したテューダー朝の王室居館ハンプトン・コート宮殿はテムズ川沿いに約20キロメートルの距離にある。英国で最も訪問者の多いテーマパークのひとつレゴランド・ウィンザーは市内中心部から3キロメートルの場所にあり、子供連れの家族旅行者には欠かせない目的地だ。そしてヒースロー空港が13キロメートルという距離にあることで、ウィンザーはロンドンを経由して入出国する旅行者にとって論理的な最初または最後の訪問地となっている。

ウィンザーを訪れるのに最適な時期

春(3月〜5月)

春は日本からウィンザーを訪れるのに最適な季節のひとつだ。ヒースローへの長距離フライトの運賃は夏より手頃な傾向があり、城は夏の観光ピーク時より空いており、大公園は4月と5月にヴァレー・ガーデンズのツツジとシャクナゲの開花で最高潮に達する。春の柔らかな光は城の赤レンガを特に美しく照らし出し、写真撮影に最も適した時期のひとつだ。日本のゴールデンウィーク期間(4月末〜5月初旬)はちょうど英国の春の盛りと重なり、天候と観光客数のバランスが取れた時期として多くの日本人旅行者に選ばれている。

夏(6月〜8月)

夏はハイシーズンだ。6月のロイヤル・アスコット——ウィンザーからわずか10キロメートルのアスコット競馬場で行われる競馬の祭典——は英国社交カレンダーで最も華やかなイベントのひとつだ。競馬は英国文化の中核をなすスポーツであり、日本の中央競馬ファンにとっても特別な関心を持つイベントだ。6月のガーター騎士団式典はウィンザーで年間最大の王室行事で、王室の伝統を生きた形で見られる稀有な機会となる。7月と8月は城への入場待ち時間が長くなる可能性があり、事前オンライン予約が強く推奨される。

秋(9月〜11月)

9月と10月は夏のピークより静かで、多くの面でより充実した訪問体験を提供する。大公園の紅葉——特にロング・ウォーク沿いとヴァレー・ガーデンズ内——はイングランド南部で最も美しい部類に入る。日本の紅葉シーズンとはその色合いと規模が異なるが、落ち着いた秋の光の中で城を背景に広がる黄金色の並木は、独自の美しさを持つ。宿泊費が下がり、城への入場待ち時間も短くなり、街はより本来の姿を取り戻す。

冬(12月〜2月)

冬のウィンザーは独特の魅力を持つ。冬の光の中に浮かぶ城、歴史的中心部のクリスマス・マーケット、霜が降りた朝の大公園の静けさは、夏とは根本的に異なる体験を提供する。日本の冬に慣れた旅行者にとって、ウィンザーの冬の気候——零下になることは稀で雪もほとんど降らない——は十分に過ごしやすい。1月と2月は城の待ち時間が最短となり、航空券と宿泊費が一年で最も安くなる閑散期だ。

ウィンザーの季節ごとの平均気温

冬(12月〜2月): 気温は2°Cから7°Cの間で推移する。霜が降りることはあるが長続きしない。雨が多く防水性のある上着が欠かせない。

春(3月〜5月): 気温は7°Cから15°Cへと徐々に上昇する。4月と5月は日が長くなり日照も増えるが、突然の通り雨は引き続き起こりうる。

夏(6月〜8月): 平均気温は17°Cから23°Cで、熱波時にはまれに28°C以上に達することもある。日本の梅雨や真夏の蒸し暑さとは対照的な、さわやかな気候が続く。

秋(9月〜11月): 気温は9月の約17°Cから11月の7°Cへと低下する。10月以降は降雨が増える。折りたたみ傘を携帯しておくと安心だ。

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