バーリ空港は、マテーラを訪れる旅行者にとって最も便利な玄関口です。サッシの街まで車で1時間強。適切な交通手段を選ぶことが、快適な旅の第一歩となります。
バーリとマテーラ:ひとつの空港、ふたつの目的地
バーリ・カロル・ヴォイティワ空港(IATAコード:BRI)はマテーラから約65キロメートルの距離に位置し、国道SS99を通じてプーリア州とバジリカータ州を結んでいます。ルートは石灰岩の丘陵と古い農家が点在するムルジャ台地を横断し、通常の交通状況であれば1時間強で到着できます。
バーリからマテーラへ向かう旅行者には、いくつかの選択肢があります。プライベート送迎、タクシー、バス、そしてレンタカーです。それぞれ求めるコンフォートや予算に応じて最適な手段が異なります。
プライベート送迎:最も快適な選択肢
バーリ空港からマテーラへのプライベート送迎は、家族連れや大きな荷物を持つグループ、到着時の移動ストレスを避けたい方に最適な選択です。ドライバーが名前の書かれたプレートを持って到着ロビーで待機し、荷物を積み込んで宿泊先まで直接送り届けてくれます。サッシの洞窟ホテルでも、旧市街のB&Bでも、郊外のアグリツーリズモでも対応可能です。
主要な事業者は2人乗りのセダンから8人乗りのミニバンまで幅広く対応しています。予約はオンラインで事前に行い、料金は定額制。メーターが回り続ける心配も、予想外の追加料金もありません。深夜着や早朝発のフライトには、プライベート送迎が唯一の現実的な選択肢となる場合も多いです。
タクシー:融通が利くが事前確認が必要
バーリ空港の出口にはタクシーが待機していますが、州をまたぐマテーラへの長距離乗車を断るドライバーもいます。乗車前に目的地を告げ、料金を確認しておくことが重要です。距離は60キロメートルを超えるため、事業者や時間帯によって料金が大きく変わります。
一部のライドシェアアプリでは、バーリからマテーラまでのNCC(ハイヤー)を定額料金で予約することもできます。予約確定前に料金が表示されるため、透明性が高く安心です。
バス:安価だが乗り換えが必要
バーリ空港とマテーラを直結するバス路線はありません。公共交通機関を利用する場合は、まず市内バスまたは鉄道でバーリ中央駅まで移動し、そこからFlixbusまたはフェッロヴィエ・アップロ・ルカーネのバスでマテーラへ向かう必要があります。合計所要時間は乗り換えを含めて2〜3時間以上になります。
荷物が少なく時間に余裕がある旅行者、交通費を抑えたい方には選択肢のひとつですが、大きな荷物を持っている場合や夜間の到着時には不便さが増します。便数も夕方以降は少なくなる点に注意が必要です。
レンタカー:バジリカータを自由に旅する
バーリ空港でのレンタカーは、マテーラを訪れる旅行者に非常に人気の高い手段です。特にバジリカータ各地への小旅行を計画している方には理想的な選択と言えます。主要なレンタカー会社は到着ターミナル内にカウンターを構えており、着陸後すぐに手続きして出発できます。
バーリからマテーラへの運転は難しくありません。SS99を西に向かって走れば、マテーラへの案内標識が道中を通じて明確に示されています。マテーラ市内の駐車には注意が必要で、サッシ地区の大半は車両進入制限区域です。最も便利な駐車場はヴィア・ルカーナ沿いとヴィットーリオ・ヴェネト広場周辺にあります。
アリアーノ、メタポント、マラーテア、ルカーニア・ドロミティへの訪問を計画しているなら、レンタカーはほぼ必須と考えてよいでしょう。詳細はマテーラのレンタカーガイドをご覧ください。
送迎を計画する際の実用的なアドバイス
どの手段を選ぶにしても、事前予約が強く推奨されます。バーリ空港はヨーロッパ各地からのLCCが多数就航しており、送迎の需要は春と秋――マテーラ観光のピークシーズン――に集中します。早めの予約が空き確保と好条件につながります。
国際線利用者や荷物の多い旅行者には、プライベート送迎またはレンタカーが最も合理的です。軽装で時間に余裕のある旅行者はバスの乗り継ぎも検討できますが、バーリ中央駅での乗り換えと長めの所要時間を考慮に入れておく必要があります。
マテーラからバーリ空港へ:帰路の移動
帰路も同じ選択肢が利用できます。早朝フライトの場合、公共交通機関を利用するなら少なくとも2時間半前にマテーラを出発する必要があります。プライベート送迎やレンタカーであれば1時間半が目安です。
サッシのホテルから直接送迎してくれる事業者も複数あります。旧市街の細い路地は大型車両が入れない場合があるため、事前に確認しておくと安心です。
バーリに立ち寄る価値はある?
午後便のフライトや早朝到着の旅行者は、バーリで数時間過ごすことも選択肢のひとつです。バーリ・ヴェッキアの旧市街――聖ニコラ聖堂と港を中心に――は数時間で見て回れ、マテーラの洞窟的な雰囲気とは対照的な魅力を持っています。こうしたルートにはレンタカーか待機付きの柔軟な送迎サービスが最適です。
写真クレジット: Manuel Pappacena (Unsplash)